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n.49 2004/12/20
  NOTIZIARIO ADITALIA  バックナンバー 49よりHTML版  
 

 politica

EU憲法調印、ユートピアが現実に

   
 

人間の尊厳、自由、平等、連帯という目に見えない共通の価値を守り、共同の意思決定のもとで未来を築くために、10月29日、欧州連合加盟25ヵ国はローマでEU憲法に調印した。場所は、カンピドーリオの丘の上、フォロ・ロマーノを見下ろす市庁舎の「オラツィとクリアツィの間」。47年前、欧州経済共同体(EEC)が誕生したのもこの広間だった。
ミケランジェロが設計した美しい広場はオランダから贈られた花々で飾られ、各国首脳はここからスピーチの行われる「ユリウス・カエサルの間」に通された。
この部屋の名にちなみ、「賽は投げられた」、「過去の対立や分裂の時代には二度と戻れない」、「歴史の転換点」と評されたEU憲法。
4部448条からなるその長い本文のすべてを読むのは難しいが、その心はシンプルで、加盟国の個性・文化・伝統を尊重しながら平和の内に共存し、基本的人権を守り発展させることを理念としている。
第2部の「基本権憲章」では、「人間の尊厳は不可侵であり、尊重され保護されなければならない」、「すべての人は生きる権利を持ち、死刑判決を受けたり処刑されてはならない」と記され、さらに拷問、非人道的処罰、強制労働、人身売買を禁じている。
機構としては、これまでの欧州議会(それぞれの国の直接選挙で選ばれた議員からなる立法府)、欧州委員会(内閣に相当する行政府)、EU理事会(加盟国政府代表によって構成される調整・決定機関)に加え、新たに大統領と、共通の外交・防衛政策にあたる外相が定められる。
2006年の発効のために、今後、各加盟国内でこの憲法の是非を問う国民投票や議会での採決が行われる。

調印式を終えた首脳たちを官邸に迎えたチャンピ大統領は、昼食会の席で「ヨーロッパ史上初の出来事であり、人類の歴史の新時代を標す」EU憲法の調印と、「未来のヨーロッパ市民のために」祝杯をあげた。

 

 
   
   
   
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