top page

notiziario

 

 

n.51 2007/1/5
  NOTIZIARIO ADITALIA  バックナンバー 51よりHTML版  
   libri

『対話が世界を変える』聖エジディオ共同体 

   
 

アンドレア・リッカルディ著   千田和枝 訳     春風社
学生運動の盛んだった1968年、自分たちにできることは何かとみずからに問いかけ、ローマの町はずれでボランティア活動を始めた高校生たちがいた。以来40年、聖エジディオ共同体として、貧困や病気などさまざまな理由で苦境にある人々と人生を分かち合いながら、友情と連帯の輪を世界に広げている。また、ヨハネ・パウロⅡ世の提唱で1986年に始められた諸宗教の集い「アッシジの祈り」を引き継ぎ、毎年各国で平和のための対話を呼びかけている。1992年には、交戦中だったモザンビーク政府とゲリラ指導者がローマの聖エジディオ本部で長いあいだ話し合った末、和平協定に調印。対話から生まれた「イタリア式」和平は「奇跡」として世界の注目を集めた。激しさを増していたアルジェリア紛争の際にも、1994年、当事者たちをローマに招き、それが契機となって和解への道が拓けた。インタビュー形式で語られる本書のなかで、平和なしの開発協力などはありえないと言い切る聖エジディオ創設者Andrea Riccardiに答えるかのように、二階宗人氏はあとがきで次のように記している。「…奴隷制度を廃止した人類です。戦争をなくすことができないと決めこむ必要があるでしょうか」。

 
   
   
   
  n51 index
  次へ→
  前へ←